第六話

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そうだ、昨日クラブの帰りも泊めさせてくれて……あわ、う、腕枕してもらったのが、そのまま!! 枕の下にもぐってる腕の感触が頬に伝わってきた。 「おはようございますッ!」 そういって、顔を隠すように布団に潜り込む。 ――手、痺れなかったかな? 布団のなかの生ぬるい暗い視界の中で、聴こえるのは自分の鼓動。 ドキドキが収まらない……。 ああ、夢だったんだ……。 さっきのは、夢だったんだ。 ホッとしながらも、すごい息苦しさを感じる。 オオカミさんの温もりと薫りに包まれてるのに。
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