1285人が本棚に入れています
本棚に追加
夢での寂しさは消えてくれない……。
一人取り残された、夢のラストを……。
遠くに行ってしまうオオカミさんの姿を――思い出してしまう。
夢だってわかったのに――。
それでも哀しい……。
「今日、仕事でしょ?」
バサッと布団がめくられて、少し微笑みを浮かべているオオカミさんがわたしを見てる。
往生際が悪いわたしは布団の端をつかんで俯く。
「――はい……」
首の後ろに回っていたオオカミさんの腕に力が入った。
わたしを身体に引き寄せるようにギュッと抱きしめてくれる。
最初のコメントを投稿しよう!