第六話

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*――オオカミ――* オレの胸に埋めた顔をようやく上げた赤ずきん。 ――なぜかその顔は哀しそうで……。 夢を見た――。 そう言っていたけど、それはどんな夢なんだろう。 そんな不安気な顔をそっと撫でる。 応えるようにギュッとシャツを握る仕草がまた、愛おしくて……。 朝から、滅茶苦茶にしてしまいたくなる――。 ――昨日は我慢したのに。 身体から始まった関係だから、まだ心が追い付いてきていないのだろうか? でも、オレ、――我慢できるのか? 年下の女がこんなにみんな可愛いのか?
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