第六話

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赤ずきんだけが特別なのか……。 ――目が合って、ニコリと微笑む赤ずきん。 少し寂しそうなのに、そんな顔も愛おしい。 ――赤ずきんだからだな……。 柄でもなく思いながら赤ずきんの鼻をつまむ。 「シャワー、一緒に浴びる?」 「んっ!?」 ブンっと顔を振ってオレの指から逃れながら、目を丸くする赤ずきん。 「浴びません!」 真っ赤な顔をして断られた。 ――そこは変わらないのか。 思わず吹き出してしまう。 まあ、入ったら理性はなくなるから、冗談だけど。
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