第1章 夏休みだぜ

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馬鹿田と菊永高校との戦いが終わりみんなが新たなる一歩を踏み出した。文恵は交換留学生としてニューヨークへ、達也は馬鹿田のトップとしてまた前へ進みだしていた。数か月がたったある日のことだった。 (達也)え、文恵が夏休みに帰国?     それ本当か? (沙耶)ええ、一時帰国だからまた向うに行かなきゃいけないけどね。 (哲也)まあいいじゃねえか。一時的でもみんなも文恵に会えるんだしな。 (沙耶)そうね。 馬鹿田(第二カトレア)では、もうすぐ夏休みを迎える。そしてその休みに文恵がニューヨークから一時帰国するのであった。 (ユウキ)じゃあさ、みんなうちの親父の別荘に来ないか。      文恵の帰国の歓迎会を含めてさ。 (祥平)お、いいねえー。さすがユウキだぜ。 (誠)ユウキの親父さん、外資系企業の社長なんだぜ。 (小百合)へえ、意外にお坊ちゃんだったんだ。 (真奈)まあ、せっかくだしみんなで夏休みを楽しみましょ。 (カトレア)そうね。 みんなが夏休みを楽しみにした。その時、メールが来た。 (沙耶)文恵からだわ。 (達也)なんて書いてあんだ。 (沙耶)みんな、元気に学校生活を送ってますか。私は、明後日日本に帰国しま    す。その時にニューヨークで世話になってるお友達も一緒だから楽しみ    にね。だってさ。 (祥平)ニューヨークの友達ってことは、金髪の子か? (聡)いやいや、ハーフかもしれないっすよ祥平さん。 相変わらず祥平と聡は女のことになるといつもこうだ。そんな二人を放置して沙耶が達也と哲也に歩み寄る。 (沙耶)明後日って、二人とも暇? (二人)ああ、大丈夫だけど。 (沙耶)文恵を空港に迎えに行こうと思ってるんだけど、一緒に行かない。 (達也)分かったぜ。 (哲也)ああ。
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