17人が本棚に入れています
本棚に追加
(男S)別に、大したことしてねえーし。
お礼なんかいらねえよ。
すると、文恵が彼の元に歩み寄った。
(文恵)助かったわ。
ありがとう隼人君。
(達也)え、文恵の知り合い
達也は驚いた表情で文恵に聞いた。
(文恵)知ってるも何も……
(女A)ちょっと、置いてかないでよーもう
また、一人。
今度は女子だった。
(女A)もう、隼人のバカ。
(達也)え、あんたら何者?
そこに文恵が割り込むように話しかけた。
(文恵)達也君、この二人が私の言ってたニューヨークの友達よ。
(達也)え、いやバリバリ日本人じゃん。
(文恵)二人とも私のルームメイトよ。
彼が、白銀隼人君、彼女は、朝霧美咲ちゃん。
二人は同時に頭を下げあいさつした。
(哲也)お前が言ってた友達ってルームメイトのことだったのか。
文恵は哲也に「うん」とうなずいた。
(哲也)でも、なんで男が紛れ込んでんだよ。
哲也は、ホームシェアの中に男の隼人がいたことに少し不服そうだった。
彼は、以前から文恵に好意をよせていたからだ。
(隼人)安心しろ、別に一緒にいたっつっても美咲の家に居候しただけだから
よ。
(文恵)そうよ哲也君、私がニューヨークにいる間は美咲ちゃんの家にお世話に なってただけだから。それに隼人君には美咲ちゃんがいるから。
文恵の言葉に達也と哲也は唖然とした。
(美咲)私と隼人は許嫁なの。
(隼人)まあ、そういうことだ。
すると、その輪の中に沙耶も入って来た。
(沙耶)詳しいことは、後にしてとりあえず空港出ない?
(美咲)そうね、じゃあうちの車に乗りなよ。
(哲也)でも、六人も乗れるか?
(隼人)大丈夫だよ。
そして、六人は空港のタクシー乗り場の近くまでいった。
すると、そこにはリムジンが用意されていた。
達也と哲也はすごさのあまり言葉が出なかった。
(美咲)さあ、乗って。
みんなが車に乗り込むと、目的地に向かって出発する。
目的地はもちろん学校だ。
最初のコメントを投稿しよう!