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モゾモゾ
ガバッ!
「はっ…! し、知らにゃい天井だ……」
やっべ、噛んだ。噛んじゃいましたよおい。これ、一度しか言えんのに!!
「ってかここどこだよ……」
確か俺は電車に吹き飛ばされて……
「あるぇ? 痛みが、ない、だと?」
そういえば、何やら尻の下が柔らかい。
振り向いてみると、そこはソファーだった。ご丁寧に毛布もかけてある。
「も、もしかしてこれは死後の世界……!」
死後の世界ってこんなにサービス良いのん? そんなこと現世の人が知ったらみんな死んじゃうのん。現実は残酷なのね……。
まぁ、とりあえず、周囲を見回した感じをば。
・ベッドがある。
・箪笥がある。
・ソファーがある。←俺が座ってる。
・テレビがある。
・テレビの前でWiiコントローラーガチャガチャやってるのが一人。
……。
…………!
「人いたーーーーー!!」
「あら、起きたんだ。おはよー」イケメンスマイル☆
「爆裂パンチッ!!」(殴
イケメンは滅びるがヨロシ!
「何でっ!?」(避
チッ!
「何故避ける!」
「危ないからだよ!? というか、何故殴るの!?」
「そこにイケメンがいたからだ! 文句あるかぁーー!!」
「大有りだよ!」
ふむ……まぁ、今は生かしておこう。その内殴るとして、だ。
まずは現状把握に努めねば。
「ところでイケメンよ。ここはどこだ? そして何故俺はここにいる?」
俺がそう言うと、イケメンは不適な笑みを浮かべた。え? 何それ?
「……いいよ。教えてあげる。一つだけ条件があるけどね!」
「な、なんだよ?」
若干身構える俺にそいつは言った。
「僕とス○ブラで勝負しろ! ライフは十個! 一対一の真剣勝負だ!」
ほぅ……なかなか良い度胸していやがる。俺に勝とうなんぞ、三世紀早いわ!
「なんだ、そんなことか。ふっ……いいだろう。貴様に実力の差を思い知らせてやる!」
売られた勝負は買う(勝てるのだけ)! そしてやるからには勝つ! それが俺クオリティーだ!
俺はソファーから立ち上がると、イケメンの横に胡座をかいて座った。
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