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数日後…。
今日は土曜日授業で、午前中でお勉強はおしまい。
でも、仲良し生徒会役員たちは、いつものように放課後は生徒会室に集合するのだ。
和「あれ?バ会長は?」
翠「まだ来てないみたいだよ?」
和「ふうん……いつも一番乗りするくせにねぇ」
紫「お!翡翠に和輝。もう来てたのか。今日は午前中で終わりだろ?昼食にどうかなって思ってサンドイッチ作ってきたんだ。今、お茶淹れるからな」
先に到着していた翡翠と和輝に続き、元気に生徒会室の扉を開けて、大きなバックを提げた紫峰がそこへ合流する。
翠「ええっ!やったー!サンドイッチ大好き!しーくんありがとう!」
紫「どういたしまして♪」
紫峰が簡易キッチンから銀のティーセットを運んでくるのを見つめながら、翡翠は紅音の事を気にしていた。
翠「紅ちゃん、遅いねぇ?」
和「さぁ……地球の裏側まで行っちゃってんじゃないの?リオデジャネイロとか」
翠「んもー!カズったら!いつもそーゆーカワイクナイこと言う!」
またこれもいつものように小鳥さん達がキャイキャイとじゃれ始めたところで、扉が勢い良く開けられた。
蒼「ほれ、開いたぞ~」
和「蒼麒?」
紅「翡翠くん!お待たせ!!」
両腕が塞がっていて扉を開けられなかった紅音は、ちょうど生徒会室へ向かっていた蒼麒に手伝ってもらい、そのブツをテーブルの上へと置き始めた。
和「………………なにコレ」
紅「焼きそばパン…デス」
和「見りゃ分かります。そうじゃなくて……」
翠「すごーーーい!紅ちゃん!!こんなにいっぱい焼きそばパン!!」
紅「翡翠君のために購買部へ特注しちゃった(*ノω・*)テヘ」
翠「ええーーっ!ありがとーー紅ちゃん!!」
テーブルに山積みにされた焼きそばパンを前に、喜び合う二人をボー然と眺める紫峰と蒼麒。
それを見ていた和輝の何処かがブツリと切れた。
和「翡翠っ!!」
翠「ひゃいっ!?」
和「アンタね…イイカゲンにしなさいよっ!!」
………てな訳で、このお話の始めに戻るのです。
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