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そして現在、和輝さまによる絶賛お説教中。
和「こんなたくさん買い込んで…全部食べられる訳ないでしょう!」
ビシッと生徒会長を指差して、怒りをぶつける和輝。
紅「…………ハイ」
和「翡翠!!アンタもね、自分の言う事に責任持ちなさいよ!テキトーなことばっか言うから、こうやってバ会長が暴走しちゃうんだって、何回も何回も口が酸っぱくなるほど言ったよね!」
翠「そーだよね。カズは酸っぱいもの食べると、うるるんって涙が出ちゃうんだよね~」
蒼「あ。そーなんだぁ。(いいコト聞いた♪今度やってみよ♪)」←可愛い和輝が見たいだけ
和「んなこと今は関係ないっ!!」
紅、翠「「ごめんなさぁいっ(´;ω;`)」」
大お説教大会は、ますますヒートアップの様相になってきたところで……。
紫「ねぇ。お茶入ったからさ、休憩しようぜ」
そんな彼らを呆れたように見ていた紫峰は、いつの間にかサッサとお茶の支度をし、山のようにただ積み上げられていた焼きそばパンを綺麗にお皿に並べ、自分が作ってきたサンドイッチも一緒に出して、にっこり笑った。
紫「ほら、和輝。お腹空いただろ?このハムと卵のサンドイッチ、けっこう自信あるんだよね。食べてみてよ」
和「紫峰……」
生徒会の末っ子の粋な計らいにより、火山は休止したようで……一同はホッと胸をなでおろしたのだった。
…………で。
翠「こんにちはー!差し入れだよーっ!!」
「「翡翠先輩っ!?」」
お皿に乗った山盛りの焼きそばパンを持って、翡翠が突然押しかけたのは、中等部の生徒会。会議中だったらしい生徒会室が一気にざわめいた。
翠「ちのねん、田山ちゃん。これ差し入れなの。みんなで食べて?」
ち「いいんですか!?」
田「わぁ!ありがとうございます!」
翠「くふふ♪こちらこそ、ありがとなの!」
無事、焼きそばパンの処遇も決まり、ようやく穏やかになった高等部生徒会の面々でしたが…。
「もしもし三船?……うん、そう。今夜、嫁さん連れて帰るから。酸っぱいお饅頭、用意しといてね♪」
影でこっそり…誰かが暗躍していたとか…しないとか。
春風学園高等部生徒会は、今日も平和です。
……………………………
その夜。蒼麒さんちにて。
和「平和じゃないよーっ。゜(´⊃ω⊂`)゜。」←酸っぱいの食べさせられた嫁
蒼「………超絶カワイイんですけどっ!!」←黒蒼麒参上(笑)
おわり
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