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普通の高校生だったら、この時期『ハロウィンパーティ!』とか言いそうなものだけど、ここはお育ちのよろしい御子息たちが多く通う学び舎。
どうせハロウィンが近づけば、ちょいと本場まで行って楽しんで来るはずで、だからこそ、日本で繰り広げられるナンチャッテモノには全く興味が無いらしい。
それより、秋の休日のお楽しみとして一般庶民が好きそうな『梨狩り』に、こんなに喜ぶなんて。
所詮、オレは一般庶民。
セレブの気持ちなんて、これっぽっちも分からないし、分かりたくもないけど。
蒼「ねぇねぇ和輝。梨狩りしたら、その場で食べられるんでしょ?」
和「まぁ、そうね。普通、入口でカゴと果物ナイフを渡されるから。自分で好きなの選んで食べられるの」
蒼「へーー!すげーー。ちょー楽しみ!!なあ紅くん!!」
紅「うん!すげーー楽しみ!!」
紫「2人とも食べすぎて腹壊さないでよ?」
子供のようにはしゃぐ蒼麒達に…たまにはこういうのもアリなのかなって、翡翠と顔を見合わせて苦笑した。
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