秋のイベント

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紅音Side イベント当日。 その日、小さな町にある果樹園は、ほぼ全部が貸切り状態となり、普段の人口より多いんじゃね?ってくらいの高校生たちで溢れかえっていた。 生徒会の俺たちがバスから降りると、何故か町長さんまでがお出迎えしてくれてて、この突然湧いて出たありがたい特需に町全体が喜んでいると涙ながらに握手を求められた。 ここは農村地帯で、若い者たちがみんな都市部に出て行ってしまい、高齢者の多い過疎地帯と言われている町なんだけど、イベント…いわゆる遠足に訪れた高校生たちを快く迎え入れてくれたことに、心がほわっとしてしまう。 事前に決められたグループに分かれ、割当の果樹園へと歩いて向かう俺達だったんだけど…。 和「俺ね、1年のグループで行きたいの」 蒼「そんなのダメ!和輝は俺と一緒です!」 和「はぁ?ありえないでしょ?アンタは自分のクラスのほうで行きなさいよ」 蒼「いやだーー!和輝と一緒がいいのぉ~!」 和「ウザい!甘えるなっ!それ、全然カワイクないからねっ!!」 ……あのバカップル…また夫婦漫才やってる。 なんて。かく言う俺も、翡翠くんと一緒に梨狩りするの楽しみにしてたし、本人もそのつもりでいてくれて…。 紫「じゃ、行くか」 翠「うん!」 …………あれ!? 、
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