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後ろに立ってたはずの翡翠くんは、いつの間にか紫峰と一緒に1年生たちの列に並んでて、俺は独りぼっちに。
紅「うっそーん!待ってよう翡翠くん!」
翠「え…紅ちゃん?紅ちゃんはあっちの2年生の列でしょ?んもー、ダメじゃん。せいとかいちょーさんなのに並ぶとこ間違っちゃ」
めっ!!……だなんて、腰に両手を当てて、ほっぺを膨らますとこなんて……可愛すぎて、梨よりも翡翠くんを食べたくなっちゃうでしょーがっ!
……( ゚д゚)ハッ!
ヤバイ。思考回路がシアサッテの方角に向いちゃってる。
紅「…俺…自分で梨剥けないし……一緒に行っちゃダメ?」
しゅん…と落ち込んじゃったけど、最後の望みを掛けてもう一度お願いしてみる。
翠「…紅ちゃん、不器用だもんね」
紫「……確かに…果樹園でスプラッタとか…俺、嫌かも」
おいコラ紫峰!遠足に来たのにスプラッタとか……俺も嫌だからっ!
翠「しょーがないなぁ、紅ちゃん。分かった。一緒に行こ?俺、剥いたげるね」
紫「だって。良かったね、紅さん」
2人の微笑みに大きく頷いた俺の手を、翡翠くんがギュッと握ってくれた。
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