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翡翠 Side
紅「ナニコレ!まじうまい~んですけどっ!!」
俺が剥いてあげた梨を一口頬張って……一口っていうよりは、齧り付きって言うのかもしれないけど。
果樹園に入って、早速選んだ梨を、おずおずと俺に差し出してきた紅ちゃん。
いい感じに熟したその梨を、スルスルと剥いてあげたら、本当に嬉しそうに笑ったの。
だから、しゃくしゃくと音をたてて、「やっべぇ、やっべぇ~」って言いながら美味しそうに食べる紅ちゃんが、年上なのに何だか可愛らしく見えちゃった。
くふふ♪ちっちゃな子供みたい♪♪
もぉ、アタマぐりぐり~って撫でてあげたいくらい。
翠「良かったねぇ~紅ちゃん。美味しいのに当たって」
紅「ほぇ?もごもがぁもぐぐ……」
紫「紅さん…。飲み込んでから喋ってくれよ」
アレ、すっげー恥ずかしいってコト全然気がついてないのかな?…なんて、しーくんったら、こっそり耳打ちしてくるから、つい「ぷっ!」と吹き出しちゃった。
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