秋のイベント

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紅「んぐっ。…………なに笑ってんだよぉ…2人とも」 翠「何でもないよねぇ~しーくん♪」 紫「たいした事じゃねぇよ。なぁ、翡翠♪」 しーくんと顔を見合わせて笑った時の紅ちゃんの顔ったら………不貞腐れたガキンチョみたいで、また大声で笑っちゃう。 紅「…ふーんだ。別にいいけど。それより翡翠くんが剥いてくれた梨、ホントに旨くてさ。ちょーマジで感激しちゃうーーっ♪て言ったの!」 翠「あはは。紅ちゃんよかったねぇ」 本当に良かったと思う。なかなか、こういう機会って無い人達だもん、もっと楽しい事いっぱいあるんだよって教えなきゃ。 おうちが会社やってます~とか、昔からの名家で御曹司です~とか、そういう『地位』や『立場』もあって、将来は人の上に立たなきゃいけないって生徒がたくさんいる学校だからこそ、今この時が本当に大事なんだ…って紅ちゃん言ってたもんね。 良かった。みんな本当に楽しそうだもん。 ふと、横を見ると、クラスメイトの風間くんが必死にナイフを使って梨と格闘してた。 ………あああああ。手つきが紅ちゃん並に危なっかしいっ!! 翠「風間くん!!貸してっ!!」 風「あ?えええっ?會田くん!?」 、
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