秋のイベント

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紅音 Side その声に、ぱっとそちらを見ると、風間くんの手から、せっかく熟した果実が壊滅的になる前の梨を取り上げて、ナイフでササッと剥いてあげて、また『ハイ』って返してあげているところだった。 翠「うふ♪取り上げちゃってゴメンね?ほら、綺麗に剥けたから、風間くんにお返しします♪」 風「あ…ありがとう!!」 にぱっと笑った風間くんの顔に大満足したかのように、微笑み返す翡翠くん。 それを見ていたクラスメイト達が、我も我も…と翡翠くんにお願いしに押し寄せちゃって、それを次々に剥いてあげてて…。 「なんだか、梨を剥きすぎてお腹がいっぱいになっちゃったかも」…なんて笑ってるんだ。 ああ…。俺が専属で剥いてもらおうと思っていたのになぁ。 大きなため息をつけば、彼の代わりに…と紫峰が梨を剥いてくれた。 和「そんなに悲しいばかりのなで肩が、更になでちゃって…。素直に翠さんに『コレお願い』って入って行けば良かったのに」 蒼麒のために、くるくると梨を剥きながら、和輝が気の毒そうな瞳を向けるから、さらに悲しくなってくる。 しゃり……と1口、また齧って…はぁぁとついてしまうため息。 、
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