きゃっち あんど りりーす

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それは、俺が『生魚が苦手』っていうのがネックなんだろうな…………って少し反省したりもするけれど……でも、ダメなものは、どーしてもダメで。 その代わりなのか……まつにぃの所に釣った魚を持ち込んでは『なんとかして?』って可愛らしく(?)お願いしていることを最近になって知った。 どおりで…………釣りに出掛けた日の夕食には、綺麗に調理された魚料理がテーブルにたくさん並んでるなぁ…と思ってはいたんだ。 きっと、蒼麒なりに気を使ってくれてるんだと思う。 「かーずっ?また、モノモライにふけってんの?」 「翠さん……それを言うなら『モノオモイ』だね」 「……いいの!意味がわかればっ!」 プイッと横を向いてしまった幼なじみに思わず苦笑しちゃう。ほんっと……まだまだ子どもなんだから。 と、その時、翡翠のスマホがフルルと震えて着信を知らせてきた。 さっきまで拗ねていたくせに、『ごめんなさい、かず』と丁寧に断ってから電話にでるあたり…………相変わらずの気づかい屋さんは健在で嬉しくなる。 「はいはーい…あっ!真人くん!ひさしぶり~♪」 どうやら……今日はなんだか五彩づいているらしい。電話の向こうは、五彩メンバーの1人、朝倉真人だろうか。 明るくて元気で天真爛漫。時おり信じられないほどの『超ミラクル』を起こす、五彩のムードメーカー。 翡翠とは同じ天然系同士……妙に気が合うらしい。 「え?……そうなの?……うん、うん……わぁ!待ってるぅ~♪……俺?大丈夫!!その日は出勤してるから!……うん…うん!!……分かった!伝えとくよ!!じゃね~♪」 、
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