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「そうだ
相変わらずお前は鳥頭だな
...お前のつけてる吸魔変換器の性能について、説明できるか?」
こいつ...ッ! 絶対バカにしてる!
これでも私は白帝よ!
あてて見せるッ!
「魔法がシューってなるの!」
「意味がわからない」
くそっ! ダメだと言うの...!
これほど完璧な説明って他にないのに!
黒斗は残念そうな人を見るような目で言った
そんな目で見るな!
「....説明するぞ
お前は魔力が多すぎるんだ
だからかお前が魔封具をつけると封じきれずにぶっ壊れるし、お前はお前で魔力を使えこなせず暴発しまくってた
アンダースタン?」
「う、うん」
何しても爆発する日々
あの頃の私は爆発マイスターよ、きっと
「そこでこの吸魔変換器を使ってお前の無駄に多い魔力を有効活用してみた
例えばお前の身体能力な
本来は身体能力を上げる魔法があるんだが、お前は常に底上げされてる状態になっている
その他にも自然治癒能力が上がったり、魔力を安定させたりする効果がある
...取るなよ、絶対取るなよ」
「え、ええ」
...すっかり忘れてた
昔、すっごく言われてた気がする
よくよく考えたらジャンプ1つで高い木にのぼったり、バランスボールに乗って1日中過ごしたりしてる人って見たことない
いやぁ、私も年かしら?
「はぁ...
バカと話してると疲れるな」
チッ!
何よそのドヤァって顔!
マジキモい! くそキモい! 殴りたい!
私は殴りたい感情を全面に出しながら笑っておいた
「俺の話は終わりだ 他に何かあるか?」
ふと一つの疑問が浮かぶ
「私たちの正体についてはどうすればいいの?」
「ああ それなら大丈夫だ
お前ならポロっと言っても絶対ばれない」
クルトは気を付けろよと、クルトにだけ注意した
え、何?
どういうこと?
「世間で言う『白帝様』ってのは才色兼備、文武両道、でもって慈悲深い麗しいお方って噂じゃないか
お前は...」
黒斗は横目で白葉を見てから鼻で笑った
うわ、やっぱりムカつく!
今すぐ殴りたい!
避けられるけどね! チッ!
自然と手に力がこもってくるわ! くそ!
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