昔々の拾い物

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そこには黒いローブと白いローブをきた男女が立っていた 2人とも深くフードを被っていて表情がわからない 何をしに来たのだろう? 女が首をかしげて聞いてきた 「ねぇ、もしかして1人なの?」 少年はうなずいた 「そうか...」 男は少し考えたそぶりをしてから言った 「...よかったら、俺らと一緒に行かないか?」 「えっ?」 「おぉーっ! それいい考えね!」 女はポンっと手を叩いた 「じゃあ部屋を用意して__」 「部屋空いてるのか?」 「...大丈夫よ!  なかったら黒兄ぃの部屋とるから」 「俺は全く大丈夫じゃないぞ?」 ...僕の意見がなしで話が進んでる... ていうか、この人たちは誰だろう? 「あのぅ... あなたたちは誰ですか?」 「あれ? 忘れてたー じゃあ私からっ!」  女は深く被っていたフードを勢いよくとる するとどういう原理かわからないが身長が縮み、少年と同じくらいの背になった 少年は目を見開いた ...今何が起こったのだろう? 目の前にいる少女はそんな少年を気にも止めず勢いよく片手を挙げた 「白葉!10才!よろしくね!! はい、次!黒兄ぃね!」 男は苦笑しながらフードをとった すると白葉と同様に身長が少し縮んだ 「俺の名前は黒斗、13才だ よろしくな」 黒斗はニコっと笑った 僕はたぶん寂しすぎで夢をみてるんだよ、きっと。 それかあれかな? 朝食べたキノコって毒キノコだったのかな? もうわかんないな、うん。 「あなたは何て名前なの?!」 うわっ、すごい元気だし... 超キラキラした目で見てくるよこの子... とりあえず、名前言わないと... 「僕の名前はクルト クルト・クロイツェンだよ 年は10才 よろしくね」 ...これでいいんだよね? 「うん、よろしくね! じゃあ自己紹介終わりっ! さあ、家に帰るわよ~!」 白葉は長く伸びた蒼銀の髪を揺らしながらクルトの手を掴んだ 夢なのに感触あるんだなぁ... と考えていると黒斗もクルトの手を掴んだ 白葉と黒斗は同時になにかを唱え始めた 円になった3人は森から姿を消した
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