第1章

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さて我々でなく、私の自分史についてだったな。 私が生まれたのは良く分からないが、卵から這い出したのは確か人間の言う2ヶ月前だ。 暗い棚の後ろで、誰にも祝われる事なく生まれたのが一番古い記憶だ。 祝われる?いや呪われていたのか? その時から私は人間の敵に位置付けられていた。 気付いた時から大変だった。 私は常にジメジメした薄暗い場所で、人間の様子を伺いながら生活してきたのだ。 そしてそのジメジメした環境を快適に感じていた。 これでは良くない。 そう感じて、私は一念発起したのだ。
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