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「……梨沙……っ…私も早くっ…結婚したいよ~…っ…」 「…史乃…とりあえず…涙拭いて、歩美の所に挨拶行こう?そろそろ行かないと、控え室行っちゃうんじゃないかな?」 …苦笑いしながら、史乃の背中をそっと押す。…友人や会社の人達に囲まれて微笑む歩美…幸せそうなその姿に……嬉しい反面…心の奥底にある傷が妙に疼きだす…… ……私には……もう二度と……訪れない……望む事も許されない……幸せ……… …それならせめて……大好きな人達の幸せの為に生きたい……それだけが…今の私の願い…… 「―――――っ……梨沙っ!!」 思いきり肩を叩かれ、少々乱暴に現実へと引き戻される。 「…さすがに…痛いって、史乃…」 「だって、梨沙ったら何度呼んでも返事してくれないんだもん。…もしかして…イケメンでも居た?!」
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