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「良いなぁ~、ラブラブで。私も早くそんな風に言ってくれる相手欲しい~!!…もう私達、30だよ?良い歳なんだよ?結婚適齢期も過ぎちゃってるんだよ?売れ残っちゃうよ~、私も梨沙も…」
突進を避けられたうえに、新婚の二人の甘い雰囲気にいじけながら私に思いきり抱きついてきた。
「…っ…史乃…くっ…苦し…い…」
逃げる暇もなく抱きつかれ慣れないスキンシップと容赦ない腕の力に息苦しさで思わず歩美に助けを求める。
「…ハァ……史乃…梨沙を離しなさい……二次会誘わないわよ…?」
「はい、ごめんなさい。二次会、是非行きたいです。」
…『二次会』…史乃にとって、今日のメインイベント…出逢いを求めて何がなんでも出席したいと…ドレスも髪型もメイクも力を入れてきたのだ。…メイクは…先程の涙で残念な結果になってしまってはいたが…。
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