ちょっとした短編

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「てまりんはさ、何?華蓮たん好きなの?」 「…愚問ですわね」 昼休み、わたくしが論文のために間借りしている理科準備室にて 縁音は昼食を取りながら、面白おかしそうに問う。 「えっマジなの?wwてまりんマジの百合?www いーなー、オレ女装だから見た目百合までしかなんねーじゃん。超憧れー」 ちなみに、縁音の食べているのは某有名ファーストフード店のハンバーガー。 断っておくが、教祖様のようなものはいない方の店である。 「あっそ」 縁音のもちゃくちゃと食べる音の混じった話など毛頭興味もなく、適当にあしらい作業に没頭する。 「はくじょーものー」なんて聞こえるが、わたくしはわたくしのやることがあるのだ。 アナトミィの応用で、実験を速く進める。 雑なメモ書き程度なら同時にできるから便利だ。 あっ…ペンまで洗浄機に入れかけた……
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