ちょっとした短編

5/12
前へ
/16ページ
次へ
授業も終わり、 華蓮さんの友人に話を聞くも、何の収穫もなく、第一の彼女も首を横に振るばかりだった。 最後の手段で、先生に聞きにいく。 あの生徒会長華蓮さんのこと、無断で欠席はしないはずだ。 「あの、葬竜先生はいらっしゃるかしら。」 他の先生へ言付けて、先生を呼んでもらう。 ほどなくして、先生が出てきた。 「あの、華蓮さんが今日休んだ理由、解りますかしら。」 「あー、確か風邪とか言ってたな。」 はじめての確かな情報。 駆け足で寮へ向かう。 「ありがとうですのっ!」 慌てて先生へ礼を言い、全速力で駆ける。 先生が何かを言いかけたようだが、そんな事はどうでもいい。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加