てま蓮短編。

ちょっとした短編

｢華蓮さんっ!!｣

勢いよく華蓮さんの部屋の戸をあける。
そういえば、華蓮さんの部屋は初めてだ。
奥の寝室へ行くと寝込んでいる華蓮さんがいた。

｢華蓮さんっ、華蓮さんっ!!!!｣

華蓮さんはわたくしの声に気づき、ゆっくりと顔をこちらへ向けた。

｢……てまり…？｣

蚊の鳴くような声。
相当弱っている。

｢華蓮さん、今行きますわ！｣

｢あっ…だめだ、うつるから……｣

華蓮さんは焦り、わたくしを制止する。