第2章

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苺を手に取りマイクに向かって言う 「これは海外から輸入した一個五百円の苺です。これを豪華にまるごとシャーベットにしたいと思います」 彼の声は透き通っていて一瞬で引き込まれた 「まるで歌手、モデルのようよねー。 それに比べてあんたときたら....」 「うるさいな!!」 確かに身長167cmのちび男だけど!? やる気と気合い(同じようなものか)がたくさん詰まってるんだからな! 「…おぉ、わあ」 と言ってもヤローのクッキングなんて見たって何も萌えないから俺は律花の吐息をボーっとしながら聞いていた 「見てみて颯太。あれすごい!わぁ…」 …飽きてきた 俺は立ち上がった 「颯太どこいくの?」 「トイレ」 「もうすぐで終わるよ? そしたら収録も終わるのに」 「漏れそうだから」 「汚い早く行ってきな」 俺は周りの熱中してるお姉さん方の視界に入らないようにするりとトイレに向かう たぶん料理に熱中してるんじゃなくてあの容姿に熱中してるんだろうな… なんて考えながら長い廊下を歩いた
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