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自分制御コントローラー
ある日天才的な科学者が自分の身体を完全にコントロールできる制御装置を開発しました。
それは瞬く間に全国に波及、人々の生活はより合理的になりました。
宿題をやってこない人はいません。宿題をやれと命令すると私は一生懸命宿題をやってくれます。
朝起きれなくて遅刻する人はいません。毎日学校に行けと言えば私は学校に行ってくれます。
そうして人々が合理的な生活を送り続けてある日、バタバタと人々が倒れ始めました。
身体を酷使しすぎたのです。
外国人は言いました。
「自分を休ませてあげなかったのかい?」
自分を制御する装置を使い続けた日本人は自分の身体が自分の物ではなくなっていたのです。設定しておけばお金が入ってくる。お金があるから空いた時間で遊ぶ。
それを繰返した日本人達はボロボロになるまで働き続け、ようやく気づきました。
自分達が自分達の欲望を制御できていなかったことに。
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