唖然

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どうしよう……これから…… 俺は本当に誘拐犯になったのか? 土井はハンドルを握りながら涙目になった。 脳裏に徳永の顔が浮かぶ。 あいつ……置いてきちゃった…… なあ……先生なら、どうする…… 徳永のひょろりとして頼りない笑顔が今は心の救いだ。 「土井、ありがとう……」 不意に長丸は土井の顔に近づいて言った。 「シートベルトしてくれ。警察に捕まりたくないし…」 つうか……もう、誘拐犯じゃん…
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