第3章

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「で?……どうするの? 高槻さんの提案、受けるの?」 「……受ける。 いつからとかは、会社と相談する」 「うん。 背中押しといてなんだけど、今までとは違うだろうから、しっかりね」 「うん」 理紗の言う通り、仕事内容は、きっと将来の私に活きるだろう。 ある意味、私よりも身体のことに関しては彼らのほうがプロかもしれない。 求められているのは、私の手かもしれないけれど、私は私で成長したい。 きっかけは、彼への気持ちだとしても、私は、この仕事に誇りを持ちたい。 行くなら、本気でやる。 私の施術を受けた人が、思い切り動けるように。
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