第10章

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誰かの想いに……。 何かに流されることは、嫌いじゃない。 自分だけの想いで生きていけると思えるほど、子供でもない。 そして、高槻さんは私が出会った人たちの中でも1、2を争う魅力的な人だ。 どこをどう捉えても、それは間違えようがない。 私のどこを? 疑問は尽きないけれど、彼から嘘は感じない。 人が、人を好きになるきっかけってなんだろう。 外見、性格、趣味、価値観、職業、収入、 なにを、どこを好きになるのかは、 同じ人間がひとりとしていないように、それぞれちがうのかもしれない。 高槻さんが、好きなのは? わたしが好きなのは? そして……あの人は?
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