第2章

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施術用ベッドに横になると、濃い茶色のタオルを俺の身体に掛けた。 「池田さんは、マッサージとか受けるのは初めてですか?」 「いや、受けたことはあるよ」 俺が問診票をまともに記入しなかったせいだろう、彼女は俺の情報を少しでも聞き出そうとした。 「マッサージには慣れてるから、揉み返しとか気にしなくていいよ」 普段からマッサージに慣れている身体は、マッサージ後に痛みがくることがない。 「わかりました。 じゃあ、始めますね。 痛かったり、弱かったりしたら仰ってください」 「ああ、わかった」
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