第1章

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* 「佐藤さんでしたっけ? 適当でいいから、全身お願い」 初めて会った彼は、適当な態度で私にそう言った。 名前は 池田 圭吾(イケダ ケイゴ) 年は私の10こ上の34歳。 仕事は自営業。 筋肉質だけど、体の線は細くて、施術はやりやすそう。 髪の毛はハネて、今すぐに寝ることのできそうなジャージを着ている。 顔は伸び放題のヒゲでよくわからないけど、少し荒んだ鋭い目が私の興味を引いた。
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