第2章

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がむしゃらにボールを追いかける。 すると、敵DFが中盤の選手に少し速いパスを出した。 そこに、憲司が素早く詰め寄る。 視界の隅に、フォローに回ろうとする敵DFの姿が見えた。 届かない、そう思ったが……俺はそのDFへのパスを防ごうと走った。 案の定、俺の足はパスに届かない。 だが、慌てたDFはダイレクトで速いパスを出した。 コントロールの甘いパスに、動き続けていた俺の足が今度は届く。 読みのいい憲司が少し後ろの空いたスペースに走り込んでいた。 かかとでボールを後ろに軽く蹴り、そのまま走り出す。 俺の意図を汲み取った憲司は、前に大きくボールを蹴る。
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