第3章

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「……にしても、先輩とも相性が良くて、俺ともいいってすごいな。 ますます欲しくなってきた。 ねぇ、俺と先輩の専属ってことでどう? 」 「いらっしゃった時から専属だとか言ってますけど、それ、どういう意味ですか?」 「回りくどい人だな。 それも、そのまんまの意味だよ。 俺と、先輩の専属マッサージ師」 「それ……本気ですか?」 「本気だよ。 俺もさすがにこんな冗談言いに来るほど暇じゃないんでね。 まぁ、本当は先輩の専属って考えてたけど、どうも俺とも相性いいみたいだし」 「ここの給料がいくらか知らないけど、2倍出してもいいし、希望があるなら聞くよ。 名義上はチームトレーナーって肩書きになると思うけど、どう?」 「どうって言われても……」 急にそんなこと言われても、困る。 「答えはいつでもいい。 でも、早ければ早いほど俺も先輩も助かる」 「……池田さん、も? 」 「もちろん。 先輩は今、間を空けないように遠くからでも無理矢理通ってるみたいだけど、チームの関係者だったら帯同できるから、いつでもマッサージを受けられる。 そうなれば、先輩の調子は上がる。 ……そして、アシストがついて俺も助かる! ね? いい案だと思わない? 」 「……」 私は、忘れるって決めた。 それなのに、今まで以上に長くそばにいるなんて……。
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