第1章

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「焼き肉食いてぇ」  パン6つ食べた後にそんな台詞言えるなんて流石波濤だな。 「そんなんだから太る」  タカはケータイから顔を上げ冷たい口調で言いました。 「まだ伸び盛りなんです~。それに最近食ってないなぁって思っただけです~」  え!まだ伸びるの?横に…。 「思っただけなんだな」  タカは少し意地悪く笑った。 「え…いや~それは……思っただけじゃなくて実行したいです。宜しければ今日行きません?」  …弱気なお相撲さんみたい。 「魁ならそう言うと思った」  さすがタカ。波濤の事はお見通しですか。 「おぉさすが。若しかして俺ら生き別れた兄弟なんじゃねぇ?」  彼は急に元気になりました。
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