第1章

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「はは。なんだよ、それ。生意気」  ヒロは言葉とは裏腹に笑顔だった。 「だっていい色に日焼けしてるし、筋肉だって隆々だし…」 「そ~ゆ~のを偏見ってゆうんじゃねぇか?」 「…“ゆう”じゃなくて“言う”だよ」 「…」 「…」  無言の睨めっこ。  こうやってヒロの顔を見てると黒子の位置は同じだし、思ってた程変わっていないのかも…とか思う。 「……ほんと生意気」 「それはどうも」 「褒めてねぇよ」 「知ってるよ」  久しぶりに会ってもこうやって喋れるのってなんか、良いよね。
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