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だからといって母への攻撃が緩むことにはならない。
茉莉花は悪女・毒婦扱いされた。
時間が許す限り、
枕元に慎一郎を来させ、
薫陶を垂れる父の一言一言を、
高校生の身を呪いながら吸収しようとする息子に、
自らの命の先がないことを内心で嘆き、
惜しむ父。
だから、
自分が持てる智の財と、
人脈を引き継がせる努力を惜しまなかった。
(それが長兄と過ごす時間を削ぐことになり、
後に大変恨まれることになった)
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