- 2 - 秋良 六歳 #2

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【3】 従兄 裕  お兄さんが制服を着る学校を卒業した頃、 在宅できる時間が更に不規則になったので、 秋良のお食事お届け便は終わることとなった。  寂しくて拗ねたけど、 朝から晩まで忙しそうにしてるのに仕方ないでしょう、 と母に諭された。  「つまらない」と思ったけど、 これが「仕方ないこと」なのかな、 と秋良は思う。  ちょうどこの頃、 叔母に赤ちゃんが産まれた。  男の子だった。 裕、 ひろしといった。  叔父さんは苦手、 でも、 赤ちゃんは可愛いし、 好きだったから、 母と一緒に遊びに出かけた。 ころころして小さいけれど、 抱っこするには秋良には大きい。 遊んであげているのか遊ばれているのかわからないけれど、 裕が笑う顔を見るのは好きだった。
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