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もっとも、
食欲はかなり減っていた。
顔色の悪さは別の理由からなのだが――ここで言うわけにもいかない。
「大丈夫です、
自分のことなら……」
「ああ、
だめだめ。
子供はすぐにそう言うのだから! 大丈夫かどうかは私が決めます。
慎一郎君、
あなたは全然大丈夫じゃないわ」
「は」
「そんなに痩せこけて、
モヤシでは、
今にも倒れてしまいそうだわ」
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