- 2 - 秋良 六歳 #2

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 慎一郎が背を延ばし、 秋良も更に伸ばし、 それ以上にみるみる大きくなった裕の生長は、 三歳を限りに止まった。  秋良が高学年になった夏の日に、 不在だった彼の両親に代わって秋良の家で預かった。 「おじさんがいないとつまらない」という裕の頑とした主張に応じて慎一郎と夕食を囲んだ夕べ。 楽しかった日の翌日に、 あっけなく、 車にはねられ死んでしまった。  人が死ぬのは哀しい。 小さい子の死はもっと哀しい。  大小父さんが死んだ時とは違う悲しさを覚えた。  前日の夜まで、 みんなで笑い合っていたのに。 当日の朝だって、 朝ご飯は一緒だったのに。
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