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女性に職業パイロットの道は当時はほとんど用意されていない時代のこと、
秋良も小学生なりに調べたし、
航空会社に問い合わせもした。
けれど、
反応は押し並べて「残念ですが……」。
何故? くやしい。
けど、
これも「仕方ない」ことなのだ、
と秋良は学んだ。
慎一郎お兄さんは航空会社のパイロットになりたかったのだという。
裕も、
小さいながらに大好きな叔父さんが目指した道を追いかけたかったのだろう。
女の子がパイロットにはなれないのなら、
スチュワーデスという道もあるではないか。
そこから、
秋良の客員乗務員への道は始まった。
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