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秋良の母の言葉に我に返った。
「これから、
毎晩、
夕ご飯は私が用意します。
うちへ食べにいらっしゃい、
と言いたいところだけれど、
そこまで縛れないし。
あなたにも都合や予定があるでしょ。
だから、
秋良に持って行かせますから。
食べ終わったお皿は帰りに返してくれればいいわ」
何でそういうことになるのだ。
縛るも何も、
秋良が出入りする時点で十分に制限を受けてしまう。
幼稚園児の出前だなんて、
断じて受けられない。
幼い子のお手伝いの範囲を越えすぎているのではないか?
慌てて固辞する慎一郎だが、
秋良親子は、
まったく意に介さず、
「明日、
夕方にこの子を行かせますからね」
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