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いくつになっても女の子は女と言った、
彼女の父の言葉が思い出される。
女性はアクセサリー類が好きなのだな、
母もそうだった。
目を輝かせて見入る彼女が、
溜め息をついてショーウィンドウから離れたら、
チェック終了の合図。
「気に入ったのはあったのかな」
つい聞いてしまう。
「ううん、
なかった。
キレイだけど、
探しているのは置いてないみたい」
「何を探しているのか、
聞いても?」
大体目星はついている。
赤色の石が好きなのだ。
「内緒」
ふふっと笑む彼女の顔は驚く程大人びている。
彼女が、
自分を見る目も変わっている。
子供の頃のような、
好きや憧れだけではない、
好意以上の好意が、
恋心が芽生えているのだろう。
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