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洋酒とは気付くだろうが、
銘柄まではどうだろう。
この人は何気にいろいろ事を知っている。
「におい、
そんなに、
ひどかったですか？」
「インスタントコーヒーではごまかせないぐらいには」
何があったのか、
とは訊かず、
「私に用があったのだろう？」
と問う。
秋良は顔を上げ、
慎一郎を前に、
つい先刻のフライトの事を思い出す。
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