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慎一郎が白鳳に戻ってから懇意にしてくれた先達は次々と退官し、
後ろ盾になっていた彼らの師である武学長も、
退官する日も近い。
次の学長の横山は慎一郎の直属の上司だが、
誰とでも合わせられる彼にしては珍しく折り合いが良くない。
天気の話以外はできない。
横山がさせない。
とにかく「合わない」の一言で、
だが、
これは慎一郎にも改める部分が多々あった。
横山相手だと何故か上手くいかない。
自分の限界を感じた、
それまでの器量だったのかと。
やれやれ、
と宗像が後を継ぐ。
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