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この人のキスは、
とても情熱的で熱いんだ……
長い口付けを受け、
秋良は彼の胸に頬を擦り寄せて何度も何度も彼の名を呼んだ。
嗚咽混じりの涙声に応えるように、
慎一郎はキスを落とした。
キスの合間に「秋良」と名を呼びながら。
何度も、
何度も。
この人、
名前で呼んだ。
『君』を付けず、
名前だけで呼んでくれた。
秋良は嬉しさで胸が一杯になる。
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