26人が本棚に入れています
本棚に追加
息荒く、
彼女の上に覆い被さったまま、
慎一郎は呻き、
震える。
「くそっ、
何をしているんだ、
僕は……」
自己嫌悪でどうにかなってしまいそうだ。
でも、
彼女から退くこともできない。
きっと、
秋良は軽蔑しただろう、
でも、
離れたくない――
「慎一郎さん、
寒い?」
ほとんどの衣服を剥がされ、
下着を晒した姿で、
秋良は彼の肩を、
背を、
撫で擦った。
「大丈夫、
私が温めるから、
心配しないで」
顔を上げず、
彼女の胸元に顔を埋める彼は、
愛撫ではなく、
秋良に寄り掛かり、
抱かれるままになっている。
彼女は、
温かくて、
滑らかで、
懐が広い……
最初のコメントを投稿しよう!