ー 6 ー 茉莉花の日記 #2

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 その後、 政の結婚を機に水流添家の人と会ったこと、 女の子(秋良のことだ)が可愛かったこと、 年頃に合うからと、 慎一郎が子供の頃に愛読していた絵本を与えた事が書かれていた。  『お姉さんと呼ばれた。 良い子だ』  と。  ――単純だ。  『彼女みたいな女の子が欲しい。 でも、 無理だろう』  ここで日記は終わっていた。 日付にして母が死ぬ数ヶ月前。 実際、 入院して亡くなるまではあっという間だった。
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