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その後、
政の結婚を機に水流添家の人と会ったこと、
女の子(秋良のことだ)が可愛かったこと、
年頃に合うからと、
慎一郎が子供の頃に愛読していた絵本を与えた事が書かれていた。
『お姉さんと呼ばれた。
良い子だ』
と。
――単純だ。
『彼女みたいな女の子が欲しい。
でも、
無理だろう』
ここで日記は終わっていた。
日付にして母が死ぬ数ヶ月前。
実際、
入院して亡くなるまではあっという間だった。
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