ー 6 ー 茉莉花の日記 #2

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    私は 自分の人生を後悔してはいない   多くの人を傷付け、 悲しませたけれど   選択を誤ったと思っていない   恨む人もいるだろうけど   自分に正直に、 その時その時の心の声が私を動かした   悩むと一歩も前に進めなくなる   子供も大きく育った   慎さんに会えた 愛された   幸せだったと思わないとバチが当たる  日記の最後の方に、 母とは違う端正な筆跡で散文が書かれていた。 聞き書きのような、 これを書き取った人は誰だったのだろう。 日記を持っていた父の字ではなかった。
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