ー 茉莉花の日記 #3

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「君は、 いつ帰ってくるのだったか」 「週末には。 次は少し長く休めます」 「何か希望は?」 「あなたが焼いたお菓子。 久し振りに食べたい」 「イギリスから帰って以来、 全く作っていないから、 もうさすがに……」 「お願い、 あの味が忘れられないの。 作って下さいな」 「わかった、 努力しよう。 しかし……僕が言ったのは、 違う方の要望なのだけどね」 「わかってます、 おねだりしただけ」  秋良は肩をすくめた。 「では、 君が帰って来る頃に、 日取りと式場をいくつか挙げておこう。 何か希望は?」  ふるふるふると首を横に振る。 あ、 でも、 と思い直し、
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