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過去の関係に嫉妬する暇もなく、
毎回、
存分に啼かされているのは私の方。
今のうちからこれでは、
身が保たないわ。
この人は、
まだ何を隠し持っているというのだろう。
あまり格好良くならないで。
でないと私、
どうしたらよいかわからなくなるから。
でも、
彼の腕の中は甘美で、
拒めずねだってしまう。
身体に付けられた跡すら、
愛しくて抱きしめたくなるくらいに。
初めての時からして、
何も隠せない朝っぱらだった。
このままでは時と場所構わずとなりそうで。
――いやだわ、
昼間から何考えているの、
私ったら。
昨日の余韻を知られたくなくて、
話題を変える。
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